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インタビュー記事

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2022年2月1日の「アパレル工業新聞」に、インタビュー記事を載せていただきました。


アパレル工業新聞は、国内の縫製工場を応援することを軸としている業界新聞です。
私のような個人でアパレルブランドを立ち上げるという話は、よくあるそうなのですが、継続する事がとても難しいのだそうです。
作りたい服に対する強い思いがあっても、販売するチカラがないと継続できないからです。
自分で販売できないと、セレクトショップなどに卸売をすることになりますが、そうすると中間手数料が発生し価格が上がります。

また、売れる見込みがないと卸売もできないので、2作目3作目と作り続けていくことが出来ません。
工場も継続や安定が見込めないブランドとの距離感を掴みかねているというのが、事例として多くあるようです。
そんな中、Magnolia collectionの歩みは注目に値するとのことで、度々取り上げていただいています。

私の場合は、先にお客様を10年かけて集めてきたということが、とても大きいと思います。
なので、何かを発信すると耳を傾けてくださる方が、一定数いてくださるので、その方々に向けて発信しています。
10年間一般女性に向けて、ファッションのアドバイスをしてきましたので、その中で私自身もとてもたくさんの知識とスキルを習得しました。
それが、デザインに反映されています。

反映されているのは、ファッションモデルなどの長身で何でも着こなせる体型ではない、普通の一般女性がスタイルが良く見えるデザインであること、普通の暮らしの中で目立ち過ぎず、程よく流行も取り入れた上品な美しい服であること。
また、大人の女性をエレガントに見せるのは、「上質」は外せないと感じています。
上質な素材、縫製、素材を生かすデザインにチカラを入れています。

そして、服は着ればいいというモノはなくて、着こなしが重要です。
この着こなしが上手な人は、あらゆる服を素敵に着ることができますし、プチプラブランドの服なども上品に着こなせたりします。
ですが、この着こなしが得意という人は、ファッションのプロになるような人で、普通はそこが苦手だったりします。

そこで、Magnolia collectionの服は、着こなしが難しくないデザインになるように意識しています。
例えば、合わせる事のできる靴やバッグ、羽織物など幅広いことなどです。
かと言って、何でも合うという訳ではもちろんないので、そのあたりも説明すれば理解していただけるようなモノになっています。
そして、その説明する機会も、ブログやオンラインなどで設けるように努めています。

私が一般女性のファッションに関わってきて、今強く思っているのは、誰でも「綺麗な人」にはなれると思っています。
「美しさ」とか「魅力的」というのは、見えない部分や主観的な要素が多いので、ここではあえて「綺麗」と表現します。
外見を綺麗にするというのはスキルなので、そのスキルを習得しようと積極的な人はどんどん綺麗になっていきますが、スキルだと知らないと人ごとになってしまうかも知れません。

そして、スキルを習得するのは段階もありますし、どこから学べばいいのか?も人それぞれです。
ですが、服は誰もが着ます!
服を着るだけで、自分で自分を「綺麗」だと思うことができたら、そこから言動が変わり始めます。
そんな服を作っていきたいと思っています。

カンタンに言うと、私の場合はこのような思いで作っていますが、モノづくりに限らずですが、何がしたいのか?という「思い」「動機」がまずあって、それによって、何を作るか?どういう販売スタイルにするか?が異なってきますよね。
ブランドと工場の、お互いの「思い」の方向性が同じだといいと思います。
というのを、インタビューで付け加えれば良かったな。